透かし彫り

工芸品をはじめ、腰付障子や欄間(らんま)などに装飾として用いられた絵柄を切り抜く技法、透かし彫り。住宅の洋風化が進む現在、その緻密な技を家に見ることは少ない。外部土台や手摺の幕板に施された絵柄は、金澤美粋プロジェクトのシンボルマークである。加賀水引で編まれた梅の柄、加賀百万石の文化の礎を築いた藩主前田家の家紋、剣菱梅鉢がモデルになっているのは言うまでもない。この繊細な模様を、レーザー加工技術で再現。消えゆく匠の技を後世につなげるという思いを馳せつつ。

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