階段

町家を蘇らせる際、必ず課題となるものに階段がある。建築基準法が定められていない当時の階段は、ほとんどが急勾配。決して安全 とは言い難いこの町家の階段に、金沢クラフトロジーハウスが出した結論。それは、古い階段の段板に新材料ブビンガを継ぎ足し、踏面をひろげること。現行法規の踏面と蹴上げの寸法を満たした、ツートーンの洗練された段板。さらに、町家ならではの箱階段をも設けた姿は、新旧の意匠が融合した、まさに「伝統と革新の美粋」な佇まいを漂わせる。

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